Discography - Chisato Moritaka Original Album
一部作成中です。(^^;
全て所有していますので、レヴュー、データ(レーベル、型番、トラックリスト等)時間のあるときに追加していく予定です。
- NEW SEASON (1987.7.25)
WARNER-PIONEER [32XL-216]
1.涙Good-bye
2.夢の終り
3.林檎酒のルール
4.オーティスレディングに乾杯
5.WAYS
6.ピリオド
7.あの日のフォトグラフ
8.Miss Lady
9.NEW SEASON
森高千里の1stアルバムです。ジャケットにはボロボロのGジャンを着て(それも今は誰も着ていないようなストーンウォッシュのやつ。当時流行ってたんだなぁ・・・(^^;) )、顔がふっくらしすぎた18歳の森高が写っています。色気も何も感じることなく、あどけなさが残っています。曲のほうはというとアイドル歌謡曲のオンパレードです。森高が自ら作詞もしくは作曲はまだありません。ただ、ショボイキーボードのソロ演奏などをちょっとだけ披露しています(笑)。作詞・作曲陣のほうはといえば、まあ、いろいろな人がいるんですが、今をトキめくスーパー・アイドルSPEEDのプロデューサー伊秩弘将が、聴いているほうが恥ずかしくなるような曲を書いていたりします。このアルバムの中で光っているところといえば、もちろん永遠の名曲となるデビュー曲の「NEW
SEASON」でしょう(というか聴きどころはココくらいです)。この曲の作曲・編曲は斎藤英夫で、後の森高の世界を形成していくうえでの重要な人物となります。ここで斎藤英夫と出会えたことが森高の音楽活動経歴において最大の幸運としかいいようがありません。
- ミーハー (1988.3.25)
WARNER MUSIC JAPAN [WPCL-503]
1.オーバーヒート・ナイト
2.YOKOHAMA ONE NIGHT
3.GOOD-BYE SEASON
4.CAN'T SAY GOOD-BYE
5.PI-A-NO
6.47HARD DAYS NIGHT
7.WEEKEND BLUE
8.KISS THE NIGHT
9.ミーハー
10.GET SMILE
森高千里の2nd。ジャケットには皮ジャンとジーンズを身に纏い、胡座をかいた森高が写っています。これも今では考えられないことです。タイトル曲「ミーハー」は森高が初めての作詞した作品であり、また作曲は斎藤英夫で、後にヘンテコリンな曲を量産しまくる「森高・斎藤」コンビの記念すべき第1号作品でもあります。ただ、森高作詞の曲はこれ一曲のみで大部分は「作詞・伊秩、作曲・斎藤」の打ち込み主体のユーロビートを意識した曲ばかりになっています。1stに比べると森高らしさがずっと増していますが、まだまだアイドル用に書かれた曲を森高が歌っているという感じは否めません。次の作品「見て」まで待ちましょう。でも聴きどころは1stに比べると多く、1、3、9、10曲目なんかは初期の名曲だと思います。
余談ですけど、2曲目「YOKOHAMA ONE NIGHT」には和製サルサ・バンド、オルケスタ・デ・ラルスのカルロス菅野がGuiroで参加しています。
- Romantic (1988.7.10)
XXXXX [XXXXX]
1.サンホセへの道
2.Romantic
3.あの日のフォトグラフ(ボサノバヴァージョン)
4.海岸
5.静かな夏
1988年発表のミニアルバムです。
- 見て (1988.11.17)
WARNER-PIONEER [32L2-0027]
1.おもしろい[森高コネクション]
2.別れた女
3.私が変?
4.ALONE
5.ストレス
6.出たがり
7.戻れない夏
8.見て
9.LET ME GO
森高の3rd。ここから森高らしさが爆発します。全9曲中、7曲を森高が作詞しています。ジャケットはあまり色っぽくないのですが(^^;)、ブックレットの中身の写真には、やっと脚線美を見せびらかした色っぽい写真が使われています。音楽のほうですが、1曲目「おもしろい(森高コネクション)」は森高のプログレ曲第1号だと(もちろん個人的には)思います。打ち込みの曲のどこがプログレだッ!!なんて思うかもしれませんが、まずこの曲は組曲風になっており曲調がポンポンと変わる展開が待っています(メドレーなんだから当たり前か・・・(^^;)
)。また森高コネクションシリーズという新しいコンセプトを掲げています。森高コネクションシリーズとは、(森高の)恋愛体験を女友達に語りかけるというスタイルで歌われた曲です。これはそのシリーズの最初の曲です。歌詞の中にも「♪森高コネクション、続く、続く・・・」と続きを予告しています。(笑) 他にもプログレな曲(?)といえばお馴染みの5曲目「ストレス」があります。「ストレスがたまる」なんて言うことはタブーであるアイドル路線として売っていた森高が書いた曲としては型破りすぎるのではないでしょうか。ビデオ・クリップでも脚線美を見せびらかしたウェイトレス姿の森高に興奮した人達も多かったのではないかと思います。ちなみにこの当時、森高に批判的なワタクシは大ッ嫌いでしたが・・・(^^;)。名曲としては他に♪好きよ〜好きよ〜好きよ〜好きよ〜あなたが〜のサビでお馴染みの4曲目「ALONE」なんかがあります。
ここまでが森高が「非実力派宣言」で爆発的にブレークする前までのアルバムです。
- 非実力派宣言 (1989.7.25)
WARNER MUSIC JAPAN [WPCL-505]
1.17才[カーネーション・ヴァージョン]
2.これっきりバイバイ
3.だいて
4.非実力派宣言
5.今度私どこか連れていって下さいよ
6.はだかにはならない
7.私はおんち
8.しりたがり
9.若すぎた恋
10.A君の悲劇
11.夜の煙突
12.その後の私[森高コネクション]
13.夢の中のキス
14.17才[オレンジ・ミックス]
大ブレークして「森高千里」という存在を世に知らしめた1枚。さらに森高の存在がオタクと呼ばれるマニアックな連中を生み出して社会現象(?)にまでなりました。「非実力派宣言」なんていうタイトルがついていますが、実際、森高は実力者であり十二分にその実力を見せています。曲の方ですが、大ヒットした南沙織のカヴァー曲である「17才」、カーネーションの直枝政太郎作詞作曲の「夜の煙突」を除くと残りは全て森高が作詞しています。しかも「しりたがり」は作曲まで挑戦しています(これがモロにラテンなんですよ)。ロック歌手森高を確立させたとも言えるカーネーションのアコースティックな曲あり、斎藤英夫の心地よい打ち込みの曲あり、高橋諭一のせつない(?)曲ありで、色々な森高の才能を楽しめます。(高橋諭一って後のアルバムでは結構良い曲つくってるんだよね(^^)
) 「17才」はカーネーション・ヴァージョン(アコースティック)とオレンジミックス(ユーロビート・ヴァージョン)と両極端なヴァージョンがあり、どちらの出来も素晴らしいですが、聴き比べてみると両者の凄さがわかります(もちろん、オリジナルとも比べてね)。とにかくアルバム全体を通してヘンテコリン度に磨きがかかっています。
ジャケットはというと、1st〜3rdまでのコ汚い(失礼^^;)格好からは想像できないようなハデハデな衣装に変わっています。当時、このジャケットのフリフリを着た森高のフィギアをオタク評論家の宅八郎氏がよく持ち歩いていてTV出演(EXテレビ)するたびに見せびらかしていましたね(放送中、胴体が取れたこともありましたが・・・、宅の驚いた顔が忘れられない(笑))。で、この宅八郎ですが、私の大学のOBだと知ったときはとてもショックでした・・・(頼むよ!○○大学)。まあ、それはいいとして、ジャケを開いてみるとブックレットには色っぽい森高の姿がちりばめられて、これがまた凄いショットの連続・・・。これでは世間のオタクどもの視線は釘付けになるしかありません。
ところで、これが発売された当時、私は19才で、大学1年生でした。聴いている音楽はといえば、イエス、ピンク・フロイドなどで、ちょうどプログレにハマっている時でした。まわりにプログレを聴くなんていう友達は全然いなくて、まさにみんな森高やバブル期真っ只中のトレンディドラマのテーマ曲など、J-POPにハマっていたのでした。そんな中で私は森高が大っ嫌いで徹底的に批判していました。今思うと自分の信じたもの以外には目を向けようとしない頭のカタイ若手精神異常プログレリスナーの典型的な悪パターンであり、森高の才能に気づかなかったことと、この時期の森高をリアルタイムで聴けなかったことに後悔しています。ちなみに、今はジャンルなどの偏見や先入観を持たずに何でも受け入れ、その中で「良いものは良い」といえる姿勢でいます。(少し歳とったのかな・・・)
後半は余談ばかりになってすみません。m(_ _)m まあ、昔の森高の傑作ともいえる1枚ですので是非聴いてください。
- 森高ランド (1989.12.10)
WARNER MUSIC JAPAN [WPCL-688]
1.うわさ
2.ミーハー
3.ストレス
4.ALONE
5.GET SMILE
6.夢の終わり
7.オーバーヒート・ナイト
8.17才
9.LET ME GO
10.GOOD-BYE SEASON
11.道
12.NEW SEASON
森高初のベストアルバムです。どちらかというと「非実力派宣言」で森高を初めて聴いた人のために、初期作品のお披露目アルバム的な要素が強いと思います。過去の作品を集めただけではなく、このアルバムのために曲は全て録り直しています。さらにアルバム未収録曲だった「うわさ」と名曲「道」が収録されています。アレンジは斎藤英夫の打ち込みをベースに、斎藤英夫のギターが鳴り響いています。1st、2ndではかなりアイドル歌謡曲臭く、一生懸命歌っているのが伝わってきた原曲も、アレンジのせいかすっかり軽くなっています。またゆっくりゆっくり歌っていた原曲のテンポは、いきなり高速になっていて気持ちイイです。私はどの曲も、原曲のアレンジよりもこっちのほうがイイですね。ベスト盤なんで未聴の方はまずはこれを買ってみるのもいいと思います。
で、だんだんと過激になっていくブックレットですが、露出度の少ないジャケとは裏腹に、中身はもの凄いことになっています・・・。とても街を歩けないようなミニ・スカートの連続・・・。ホントにとんでもないです・・・。実物を是非見てください(初回限定盤がDUの中古で500円でした)。どちらかというと、音楽よりもヴィジュアルで勧める1枚です。
- 古今東西 (1990.10.17)
WARNER MUSIC JAPAN [WPCL-689]
1.プロローグ
2.鬼たいじ
3.ザ・バスターズ・ブルース
4.Interlude No.5
5.あるOLの青春 〜A子の場合〜[森高コネクション]
6.OYE COMO VA
7.雨(アルバム・ヴァージョン)
8.大冒険
9.香港
10.晴れ
11.岬
12.ファンキー・モンキー・ベイビー
13.月夜の航海
14.友達
15.この街
16.テリヤキ・バーガー
17.エピローグ
18.うちにかぎってそんなことはないはず
帯に「どうせやるなら ここんとうざい」と書かれているように、ブルースあり、ラテンあり、キャロルあり、今まで通りの路線の曲ありと、このアルバムはいろんなものが詰め込まれています。ゴッタ煮なんで、当然、イイ曲もあれば、聴きたくない曲もあります。ただ、名曲が詰まっていることは確かです。「この中でどれかお気に入りの一曲を」と質問されたら、私は、5曲目の「あるOLの青春〜A子の場合〜[森高コネクション]」を挙げます。隠れた名曲ですね(^^)。この曲のリフは打ち込み時代(後で打ち込みを止める時代がきますので・・・)の基本となるもので、この手のリフが使われている森高の曲は私の大好物です。ホントに「昔の森高ッ!!」って感じで心に染みてしまいます。歌詞も、森高らしく同世代の女性の悲しき青春を上手く表現しています。そして、その他の名曲といえば、大ヒットした「この街」と「雨」でしょう。「この街」は森高の故郷である熊本を歌った曲で、途中で森高の熊本弁が炸裂しています。アイドルの曲に熊本弁が入るなんてなんて型破りなんだろう。普通、誰もやりませんよね。未知の概念に対する挑戦です。(笑) 「雨」のほうはといえば、今までバラード路線を避けていた森高第一号のスロー・バラードです。しんみりとした曲で、これは世の女性のカラオケ定番曲になりましたね。
- ザ・森高 (1991.7.10)
WARNER MUSIC JAPAN [WPCL-403]
1.短い夏
2.臭いものにはフタをしろ!!(もっと臭いものヴァージョン)
3.だいて(ラスベガス・ヴァージョン)
4.ザ・勉強の歌
5.八月の恋(アルバム・ヴァージョン)
6.GET SMILE(コンサート・アレンジヴァージョン)
7.ザ・のぞかないで
8.雨(ロック・ヴァージョン)
9.彼女
10.青春(ザ・森高テイク)
11.ザ・ミーハー(ザ・森高ヴァージョン)
12.ザ・ストレス(ザ・森高ヴァージョン)
13.臭いものにはフタをしろ!!(おじさんヴァージョン)
14.この街(ザ・森高ヴァージョン)
5TH ANNIVERSARY特別企画アルバム。リミックス集ベスト盤です。「ザ・森高」の「ザ・○○」というタイトルがなんだかダサく感じます(^^;)。「短い夏」「八月の恋」は森高が「17才」をカヴァーしたことがきっかけで、作曲者である筒美京平が書いたものです。「短い夏」の方は相変わらずへんな曲ですね。こんなさわやかじゃない夏の歌があるなんて・・・。「汗がつく、汗がつく」なんて歌詞に普通入れないよ。で、このアルバムはリミックス集の割には聴きどころが沢山あると思います。まず、森高がロックの道に本格的に進み始めた第一歩でもある「臭いものにはフタをしろ!!」が2ヴァージョン収録されているところ。この曲、リアルタイムでプロモーション・ヴィデオを見たのですが、ワタクシ当時森高に批判的だったため、「なんだこりゃ!?変な曲。ムカツクなぁ。私ロックは駄目なのストレートよ。だと、つまんねえ芸風だな。」と憤りさえ感じたのでした。(ワタクシはいつまで森高に批判的だったのだろう・・・)もちろん、今は大好きな曲ですよ。それからヴァージョン違いで面白いのが「ザ・勉強の歌」「ザ・のぞかないで」「ザ・ストレス」・・・と、この調子で挙げていったら結局全部じゃないか・・・。ハイ、このアルバムの聴きどころは全部です。オリジナルと聴き比べると面白いです(但し筒美京平の新曲を除く)。まあ、このアルバム聴いて、森高千里と斎藤英夫のツープラトン攻撃で邪外はピン・フォールされたって感じです。(?)
さて、ジャケですが、これ何処のお店の制服なんだ?(^^;)
- ROCK ALIVE (1992.3.25)
<---これは裏ジャケです。(^^;
WARNER MUSIC JAPAN [WPCL-639]
1.コンサートの夜[アルバム・ヴァージョン]
2.やっちまいな
3.私がオバさんになっても
4.叔母さん
5.ギター
6.THE BLUE BLUES
7.ファイト!![アルバム・ヴァージョン]
8.ふるさとの空
9.ROCK ALIVE
10.酔わせてよ今夜だけ
11.見つけたサイフ
12.RHYTHMとBASS
13.わかりました
14.BOSSA MARINA
15.夏の海
16.雨のち晴れ
さて、森高のアルバムの感想も大体半分くらいまできました。いやー、先が長いです・・・。まあ、私の都合は置いといて、この「ROCK
ALIVE」と次作の「ペパー・ランド」は個人的にあんまり好きではないので、そんなに聴き込んでません。(^^;) さらっと流しますかね。
このアルバムの内容もゴッタ煮的で、ロックあり、打ち込みあり、プルースあり、演歌あり、童謡っぽいのあり、ボストンのパクリあり、エリック・クラプトンのパクリあり、喰いタン後付けアリの何でもアリアリです。ただ、このアルバムは斎藤英夫の打ち込み路線から森高自演ロック路線への過渡期の作品であり、打ち込みの曲がぐっと減っています。なんたってタイトルに「ROCK
ALIVE」なんて付いていますから。
このアルバムからは「私がオバさんになっても」くらいが目立ったヒット曲で、その他はあんまり印象にないです・・・(もちろん、ワタクシにとってですよ)。すみません。で、あんまり好きじゃないからって聴かないでいると、カラオケ店にある「森高千里メドレー」に「ファイト!!」なんかがしっかり組み込まれていて、歌えなくて痛い目にあうから注意しましょう。
でも、今回改めて聴き直してみると結構イイ曲あるんですね。ちょっと寂しくなる「コンサートの夜」とか。しかし、演歌「酔わせてよ今夜だけ」はちょっとヤメて欲しいのですが・・・。
それと、面白い曲が「ROCK ALIVE」です。この曲中ずっとバックコーラスで「A7、A7、A7、A7、E7、E7、A7、・・・」とコードを連呼しており、曲に合わせてギターを弾くことが出来ます。こんなの誰もやらなかったことだし、ある意味ではプログレッシヴなアプローチではないですか。(無理矢理かな・・・)
ジャケのほうですが、ジャケ、ブックレット共にミニスカートでド派手のラメ入り衣装ばかりですが、実はコレ系の衣装が見られるのはこのアルバムが最後です。次回作ではルックス、音楽性ともに方向転換しますので、森高の音楽活動経歴において大きな区切りとなるアルバムでしょう。
- 森高千里オリジナルヒットカラオケ集 ザ・カラオケ
VOL.1 (1992.8.25)
XXXXX [XXXXX]
- ペパーランド (1992.11.18)
WARNER MUSIC JAPAN [WPCL-707]
1.ペパーランド
2.どっちもどっち
3.頭が痛い
4.サンライズ
5.ロックンロール県庁所在地
6.雨の朝
7.常夏のパラダイス
8.Uターン(我が家)
9.ごきげんな朝
10.ROCK ALARM CLOCK
11.青い海
ここで森高は大幅に方向転換します。帯に「森高プレイズ森高ソングス」と書かれているように、全曲でドラムを叩いており、他にも全曲ではないですが、ピアノ、ベース、ギターなんかを弾いています。打ち込みを止めバンド形態の演奏になっており、そのためか斎藤英夫の曲は1曲のみです。タイトルの「ペパーランド」ですが、高校生時代にアマチュアバンドでドラムを叩いていた森高が出演していた熊本のライブ・ハウスの名前から取ったものであり、タイトルから、なんとなく「バンド活動するぞっー!!」ていう意気込みが伝わってきます。アルバム全体を通して、音は「ラバー・ソウル」とか「リボルバー」あたりのビートルズっぽい路線になります。
森高自身、ビートルズなど聴いたことなかったようですが、「ROCK
ALIVE」発表後にスタッフからビートルズのCDを全部もらいロックの勉強したようです。本作品はその影響がモロに出たといっていいと思います。歌詞に「ビートルズ」と出てくる曲もありますし。ちなみにこのビートルズっぽい路線は、今回よりも次回作の「LUCKY
7」で大きく開花したと思います。
個人的にはこのアルバムは「どっちもどっち」と「ロックンロール県庁所在地」以外は聴きどころがないので、しばらく聴いていませんでしたが、今回感想を書くにあたり改めて聴いてみるとそんなに悪くない。粗削りだけど、CDで初めて叩いた森高のドラムが気持ちいいのです。ドラムの音だけ拾いながら聴いても面白いですよ。で、「ロックンロール県庁所在地」では作詞、作曲はもちろん、全ての楽器を森高一人で演奏しています。
さて、ジャケのほうですが、こちらも大幅に方向転換しています。どこかのお店の制服っぽいケバい衣装はやめて、あまり飾らずにモロに普段着で写っており、今度は大人の森高の魅力を十分に感じられます。これがまた綺麗でたまらない・・・。やっぱり飾らないで綺麗な女性が一番綺麗です。(^^)
- LUCKY 7 (1993.5.10)
WARNER MUSIC JAPAN [WPCL-760]
1.手をたたこう
2.短気は損気
3.晴れた日曜日
4.地味な女
5.遠い昔
6.ばっさりやってよ
7.私の夏(アルバム・ヴァージョン)
8.I LOVE YOU
9.ハエ男
10.渡良瀬橋
11.さよなら私の恋
12.友達の彼
13.男のロマン
14.Memories
デビュー7年目ということでタイトルが「LUCKY7」となったそうです。路線的には前作ペパー・ランドと同じ中期ビートルズ調のロック中心という感じです。ポール・マッカートニーのベース、リンゴ・スターのドラムそのものの音がところどころに聴こえます。(笑) しかし、本作では斎藤英夫の曲が前作の1曲から6曲へと増え、また小粒揃いの前作に対し「私の夏」「渡良瀬橋」「ハエ男」といったヒット曲が生まれていることが前作との大きな違いです。「私の夏」「渡良瀬橋」は斎藤英夫の曲です。(^^)
やっぱり森高の曲は、作詞森高・作曲斎藤のコンビが一番しっくりきます。
ジャケもやっぱりペパーランドの路線で、大人の森高といった感じの服装です。露出度の高さを期待する男性ファンにはがっかりですが、女性には好評で多くの女性ファンを獲得することに成功したようです。もちろん、女性ファンが増えたのはジャケの服装のせいだけでなく、森高の書く詩が女性にとって好感持てるようなものになってきていることも大きいと思います。それと、「私の夏」をテーマソングとした全日空沖縄キャンペーンのTV
CMでの森高の好演技が大きかったでしょう (失恋して女友達と沖縄へ行くという設定。熊本弁が最高でした(^^) )。
ところで、このアルバムに「渡良瀬橋」という曲がありますが、この曲は私が長い間認めていなかった森高を聴くようになったきっかけでもあります。'96年8月に家で何気なくFMラジオ(J-Wave)を聴いていたところ、この曲がかかり、アナウンサーが渡良瀬橋に関するエピソードを話し始めました。熊本で育った森高が何故、栃木県足利市にある渡良瀬橋の歌を作ったのか?森高が、言葉の響きの良い川や橋の名前を詩に入れてみたくて地図帳を開いて索引を見ながら色々探したところ、渡良瀬川という奇麗な名前の川を見つけ、その川に渡良瀬橋という橋が実在することを確認。偶然にも森高は以前足利工業大学の学園祭に呼ばれたときにこの橋を渡っていることから急にイメージをわかせ、今度は実際に渡良瀬橋に行ってさらにイメージをふくらませて書き上げたそうです。(このことは「DO
THE BEST」のライナーで本人自ら解説していますね。) で、この渡良瀬橋のヒットがきっかけで「市のイメージアップにつながった」と足利市から感謝状をもらい、さらに、汚れもひどかった渡良瀬橋は銀色に塗り替えられ、夜にはライトアップもされて市の新しい観光名所となりました。しかし、心無きファンが記念に落書きをしていってしまい困っているそうです。と、このようなことをラジオで聴いて私は森高ファンでもなんでもないのに渡良瀬橋に急に興味を持ち、地図で調べて、東京から栃木まで愛車を飛ばして友達と行ってみました。ライトアップというところから横浜ベイブリッジのような橋をイメージして行ったところ、イメージと全然違うのでびっくりしました。(笑) ファンの落書きもそんなにあるわけではありませんでした。ただ、とてものどかな場所で橋から長時間川の流れを見ていても飽きません。森高ファンなら是非一度は行ってみてください。ちなみに「明治チョコレート」のCMは渡良瀬橋で撮影されたものです。この曲がきっかけで渡良瀬橋の映像が一瞬映っているビデオクリップ集「気分爽快」を買ってしまい、次にCD「DO
THE BEST」、次に・・・という感じで森高のファンになり、さらに彼女の才能にやっと気づいたのでした。(^^;)
[渡良瀬橋の画像はKulilinさんのホームページでご覧になることができます。]
- STEP BY STEP (1994.7.25)
ONE UP MUSIC INC. [EPCA-7002]
1.気分爽快(Album Version)
2.若さの秘訣
3.ずる休み
4.男なら
5.夏の日
6.Everybody's Got Something To Hide Except
Me And My Monkey
7.鳥かご
8.星の王子様
9.私の大事な人
10.一度遊びに来てよ
11.オフィスの恋
12.台風
13.風に吹かれて
14.STEP BY STEP 〜彼の人生〜
今まで精力的にツアーを行ってきた森高ですが、右顎関節症というアゴの病気になり治療に専念するため94年春にツアー中止宣言が出されました(結局、96年のアルバム「TAIYO」発表後に復活するまでツアーは一切行いませんでした)。ストレスがたまったのでしょうか?そんな森高がツアー休業宣言中に発表したアルバムがこの「STEP
BY STEP」です。ビートルズ路線を進めてきた森高ですが、遂に今回初めてビートルズのカヴァーをしました。それもビートルズのホワイト・アルバムに収録されている「Everybody's
Got Something To Hide Except Me And My Monkey」というちょっとマニアックな曲です。これがまた森高が歌うとメチャクチャ可愛い。(^^) この曲も良いですが、他にもこのアルバムは結構いい曲が詰まっていると個人的には思います。まず、アサヒ生ビールZのCM曲「気分爽快」。「♪飲もう〜」なんてサビが良い。あと、のどかな「夏の日」。そしてワタシの中のベストソングで、ANA's
ラ・九州のキャンペーン・ソング「風に吹かれて」。もう、今のところ(ワタシの中で)これを超える曲は無いです。アコースティック・ギターのイントロで始まる秋物のしっとりとした曲で、聴くたびに一人旅に出たいという気持ちになってしまいます。ああ、一人旅に出たい・・・。そして、そして、忘れてはいけないのが、「台風」。絶対に森高しか作れないヘンテコリンな曲です。世間ウケするヒット曲を飛ばしている森高だけどアルバムにはしっかりとヘンテコリンな曲を入れてくれる。(^^) プログレ・ファンは喜ばすにはいられない!!
(^^;;;;;;;;;;;;;;;;; (おいおい・・・。)
ジャケですが、オデコなんか見せちゃって可愛いですね。ちなみにこのとき森高は25歳でした。う〜ん、25歳の魅力が伝わってきます。
- DO THE BEST (1995.3.25)
One Up Music [EPCA-7003]
1.ロックンロール県庁所在地'95
2.雨
3.私がオバさんになっても(アルバム・ヴァージョン)
4.渡良瀬橋
5.私の夏
6.ハエ男(シングル・ヴァージョン)
7.Memories(シングル・ヴァージョン)
8.風に吹かれて
9.ロックン・オムレツ
10.気分爽快
11.夏の日
12.素敵な誕生日
13.私の大事な人(シングル・ヴァージョン)
14.二人は恋人(Remix)
15.今日から
休養中に発表した森高のベストアルバムです。選曲は、ロック路線へ変更してから発表したシングルを中心に選曲され、「ロックンロール県庁所在地」が再録、「今日から」のみが「DO
THE BEST」用に録った新曲です。これから森高を聴こうかなという方がいらっしゃいましたら、まずこれをワタシは勧めます。森高のアルバムを全部持っている人でも、シングル・ヴァージョンの6、7、13、アルバム未収録の8、12、14が聴け、大変お得だと思います。個人的に聴きどころはアルバム・ヴァージョンよりアレンジが格段に良くなっている「私の大事な人」、身も心も疲れ果てたワタシを癒してくれる(?)メロディの良い曲「今日から」です。
邦楽としては珍しく、ブックレットでは森高自らが収録曲15曲の解説をしており、ディスコグラフィも付いているので、こちらも見どころ満載です。
ジャケも釣り上がった目尻にゾクゾクっときてしまいます。(ちなみにこのに載せてる画像はデジカメで撮ったので汚くてスミマセン。実ジャケはもっと綺麗です。)
ところで改めてみると、タイアップ曲が意外に多いですね。以下に曲とタイアップ先を示します。
3.日本テレビ系ドラマ「まったナシ!」、 4.テレビ東京系の旅番組「いい旅・夢気分」、 5.全日空沖縄キャンペーン、 6.及び7.フジテレビ系「ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!」、 8.ANA's
ラ・九州キャンペーン、 9.フジテレビ系「ポンキッキーズ」、 10.アサヒ生ビール"Z"のCF、 11.テレビ東京系「浅草橋ヤング洋品店」、 12.アサヒ生ビール"Z"のCF(秋編、冬編)、 14.日本テレビ系ドラマ「恋も2度目なら」
けっこう知らず知らずのうちに森高の曲って耳にしているんですよね。(^^)
- TAIYO (1996.7.15)
One Up Music [EPCA-7006]
1.夏はパラレイロン (ララ サンシャインPart2)
2.出来るでしょ!!
3.GIN GIN GIN
4.秋の空
5.長男と田舎もん
6.SO BLUE
7.太陽と青い月
8.休みの午後
9.ララ サンシャイン
10.トウが立つ ※ 辞書に"トウ"の漢字がありません・・・m(_
_)m
11.夜の海
12.HEY! VODKA
13.照れ屋
14.ボーッとしてみよう
15.HERE COMES THE SUN
- PEACHBERRY (1997.7.16)
One Up Music [EPCA-7010]
1.SWEET CANDY (ALBUM VERSION)
2.マイ・アニバーサリー
3.おしゃれ風
4.心頭滅却すれば火もまた涼し
5.Let's Go!
6.あなたは人気者
7.普通の幸せ
8.見たとおりよ私
9.星に願いを
10.片思い
11.Tony Slavin
12.クラリネット幻想曲 (INSTRUMENTAL)
13.銀色の夢
- 今年の夏はモア☆ベター (1998.5.21)
Zetima [EPCE-5001]
1.東京ラッシュ
2.夏の海
3.Hey!犬
4.ア・ビアント
5.風来坊
6.ビーチ・パーティー
7.カリプソの娘
8.ミラクルライト twist version
9.ミラクルウーマン vinyl version
- Sava Sava (1998.9.9)
Zetima [EPCE-5004]
1.ユートピア
2.電話 [Album Version]
3.たんぽぽの種
4.いつもの店
5.流されて
6.Two of me
7.海まで5分 [Album Version]
8.忘れかけてた夢
9.ザルで水くむ恋心
10.危険な舗道
11.SNOW AGAIN
- mix age (1999.11.3)
Zetima [EPCE-5029]
1.SNOW AGAIN (SNOW BLINK Re-Mix)
2.私のように (ナチュラルズCM SLOW Version)
3.私のように (NAZUNA Re-Mix)
4.忘れかけてた夢 (日本生命CM Version)
5.一度遊びに来てよ'99
6.SALA BOSSANOVA (むかしの人は…Re-Mix)
7.海まで5分 (Out Take)
8.雨[1999]
9.いつもの店 (CASAR Re-Mix)
10.気分爽快 (Out Take)
11.EVERY DAY (ALBUM Version)
[Progressive Station BBS]
[Chisato Moritaka Top Page]
[Progressive Station Top Page]