Midge Ure LxIxVxE Report
2013/09/23 & 09/24, @Billboard Live Tokyo

邪外(JAGE) (2014.01.26執筆)




2013年のゴールデン・ウィーク連休の後半はイギリスで
Orchestral Manoeuvres In The Dark (OMD)とJohn Foxx & The Mathsのライヴ
を観て5/6(月)に帰国し、その週の5/10(金)にKraftwerkの全アルバム再現3-D
ライヴの「ヨーロッパ特急」の回を赤坂BLITZに観に行き、その帰り道に
ビルボードライヴ東京からのメルマガでMidge Ure来日公演を知るという、
自分にとって良いことが続いた密度の濃い1週間となった。
Midge Ure来日公演の日程は、2013年9/23(月・祝)と9/24(火)の2日間で、
それぞれ1stと2ndの2ステージがあるので、計4公演となる。4公演中、何公演に
行こうか考えていたところ、友人から「4公演とも最前列のテーブルで観よう!」
とのお誘いがきたので、それに乗ることにした。ビルボードライブ東京の
最前列のテーブルにあたる自由席のテーブルは4人席のためULTRAVOXファン
仲間に声を掛けたところ、4人とも2009年の再結成ULTRAVOXの
Return To Eden Tourをイギリスに一緒に観に行った友人が集まった。
チケットの予約開始日は7/16(火)で、チケット予約は分担したところ、
整理番号は、9/23(月・祝)1st 2番、2nd 3番、9/24(火)1st 1番、2nd 1番、
と4ステージとも最前列のテーブルが狙える良い番号を取ることができた。

Midge Ureのソロとしての来日公演は、1回目が1985年12月、2回目が1999年5月、
そして今回の3回目が2013年9月と、偶然にも14年周期で行われている。
(参考: 1999年の来日公演のライヴレポート)
14年前の最終公演での最後のMidgeの言葉はジョークなのか「See you 14 years」
であったが、偶然にも、本当に14年後の来日となった。(笑)
過去に私がソロとして観に行ったのは、前回の2回目1999年5月のみであるが、
このときはこれまた偶然にもビルボードライヴ東京と同じ六本木にある
スイートベイジル139で全7ステージの公演が行われたのだが、宣伝不足のためか
知らなかった人も多く、客入りは悲惨なものだった。Midge Ure自身もその惨劇に
トラウマになってしまったようで、今回の来日直前のビデオメッセージにて
「長旅の結果、観客が3人に犬しかいなかったら寂しいので、友達をたくさん
誘って来てね。」と発言したり、ビルボードの企画で行われたゲームデザイナー
の小島秀夫氏とのオープン・レター・プロジェクトでも、小島秀夫氏の
「1999年の来日公演に行きました。」との発言に対して、
「(〜前略〜)驚いたよ。しかも前回の来日公演にも来ていたなんて。
 まぁ、このライブのことを知っている人はあまりいないと思うけど(笑)。
 9月のビルボードライブでのライブは、もっとみんなが注目して集まって
 くれることを願ってるよ。」と返事をしたりと、気にしているのは明らか
だった。
そんな惨劇は繰り返してはいけないと、とにかく自分なりに盛り上げる
ことに重点を置いてライヴを観ることにした。



ライヴは合計4公演観たが、感想は公演毎にではなく4公演まとめて書くことにする。

まず、Midgeとバックバンドのメンバーは下記の通り。

 ミッジ・ユーロ / Midge Ure(Vocals, Guitar)
 チャーリー・ラウンド・ターナー / Charlie Round -Turner(Keyboards)
 デイブ・ウィリアムソン/ Dave Williamson(Bass)
 ラッセル・フィールド / Russell Field(Drum)

Dave Williamson(Bass)とRussell Field(Drum)は1999年の来日メンバーでもある。
また、1999年の来日では特にMidgeのソロ曲でのUillean pipesの演奏で重要な
役割を果たしていたUillean pipes、Cittern、Guitar、Low Whistleの奏者でも
あるTroy Donockleyが今回はいない。
CharlieをBilly Currie、DaveをChris Chross、RussellをWarren Cannと
見立てると、ULTRAVOXと同じ編成のようではあるが、ULTRAVOXでは、Midgeは
Vocals、Guitar、Keyboard、BillyはKeyboard、Violin、ChrisはBass、Keyboard、
WarrenはDrum、Vocals、と各メンバーが複数の役割を担っているため、全く
同じ編成というわけではない。
このメンバーでULTRAVOXの曲やMidgeのソロ曲をどう演奏するのかも見どころ
である。



ステージ上のメンバーの位置は、Midge(Vo、G)を中心に向かって左側に
Charlie(Key)、右側にDave(b)、後ろにRussell(dr)。
我々の席は予約開始日に頑張った甲斐もあってか、4公演とも最前列のテーブル
に座ることができ、初日1stは中央から一つ右、2ndは中央から一つ左、
2日目は1st、2ndとも中央、と、いずれもMidgeの至近距離だった。

いよいよ初日1stステージにMidge Ureが登場。まず最初に
「本当に久しぶりだね。前回はあった髪の毛は無くなっちゃったけど。(笑)」
と自虐ネタで笑いをとる。考えてみれば、前回は45歳、今回は59歳。Midgeも
気が付けば還暦直前で、だいぶ歳をとったものだ。

Russellがカウントを刻み、1曲目はソロ曲から
"I See Hope In The Morning Light"。Midgeがよくライヴの1曲目にもってくる
曲で、1999年の時もこの曲が1曲目だった。前回はTroy Donockleyによって
イーリアンパイプで演奏された部分は今回はMidgeのギターに置き換えられて
いた。ちなみに、コーラスはDave(b)が担当していた。
2曲目に"Dear God"、3曲目に"Call Of The Wild"とソロ曲の代表曲が続く。
久しぶりの来日公演に、初日1stでは、このあたりはMidgeも観客もまだまだ
固い感じだった。
次にMidge自らが手拍子をして観客にも手拍子を促して始まったのはVisageの
"Fade To Grey"。今まで大人しい感じの曲が続いていたが、ノリの良い曲に
一気に盛り上がる。
ここで、初日の1st & 2ndステージでは演奏されなかったが、2日目の1st & 2nd
ステージでは、ソロ2ndアルバムのタイトル曲"Answers To Nothing"が演奏
された。ラップ調の軽快なスタジオテイクに比べるとライヴではMidgeのへヴィ
なギター中心のアレンジになっていた。
再びバラードのソロ曲に戻り、原曲はTom Rushで、The Walker Brothersの
カヴァー・ヴァージョンをベースにした"No Regrets"が続く。
そして、イントロでギターの音色を歪ませながら始まったのがこのライヴで
1発目のULTRAVOXの曲"One Small Day"。ULTRAVOXのライヴで一番盛り上がる曲
といっても過言ではない曲で、このソロライヴでも観客が手拍子したり、
一緒に歌ったり、と会場の空気がガラっと変わった。演奏後は、Midgeも何度も
「ありがとう」と言って、腕時計を見て(まだ序盤なのに)
「終盤みたいな盛り上がりだ。」と驚いていた。
この"One Small Day"であるが、初日の1st & 2ndステージはこの曲順の位置で
演奏されたが、2日目の1st & 2ndステージではこの2曲後の"Breathe"と
"Brilliant"の間に移動されていた。
続いて、ソロシングル"Cold Cold Heart"のB面収録のPeter Greenのカヴァー
でインスト曲の"Supernatural"で泣きのギターソロを披露する。
その後は、ソロ4thアルバムのタイトル曲で、前回の来日のツアー名でもあった
お馴染みの"Breathe"で一旦落ち着き、(2日目はここに前述の"One Small Day"
を挟んでから、)ULTRAVOX再結成後の初のスタジオアルバムBrilliantから
タイトル曲の"Brilliant"が演奏される。できればULTRAVOXとして来日して欲し
かったので、この曲を演奏してくれたことは嬉しかった。
続いて、Midgeのソロ曲の中で一番有名であろう曲"If I Was"。これだけ有名
な曲でも何故か前回の来日では演奏されなかったので、この曲も聴けて嬉しかった。
そして、ここからが怒涛のULTRAVOXコーナーの始まり。まずは、"Vienna"の
イントロが流れると観客から大きな歓声が沸く。ULTRAVOXでは間奏部分で
Billy Currieがバイオリンを弾くが、Midgeのギターで代用していた。2日目2nd
では、Midgeが観客を煽って、サビの♪Ah〜Vienna〜が大合唱になった。
Viennaはテンポがゆっくり目で激しい曲ではないが、ULTRAVOXの代表曲でもあり
凄い盛り上がりだった。
続いて、"Love's Great Adventure"。ノリの良い曲にこのあたりから今まで
座って観ていた観客も我慢できずに立ち上がり始める。
そして誰もがお待ちかねだった名曲"Hymn"。私の独自調査(笑)では、今回の
ライヴで聴きたいと思った人が一番多かった曲だ。ほとんどの観客が立ち上
がり、大合唱となった。この曲を生で観れて涙したファンも多いと思う。
ちなみに観客の立つタイミングであるが、初日1stはこの後の"Hymn"から。
初日2nd、2日目1stは一つ前の"Love's Great Adventure"から。2日目2ndは
最終公演ということもあってか早くも3曲目の"Call Of The Wild"から立ち
上がる人が出てきた。Midge自身は座席アリのライヴでも観客は立って観て
欲しいと思っているようで、以前イギリスで観たライヴでも途中まで座った
ままのおとなしい観客に対して、「座ってないでそろそろ立ったらどうだ?」
と煽ったりしていた。また、観客が歌うこと、踊ることについても歓迎して
いるようである。なので、盛り上がっている観客の様子を見て、Midgeも
ノリノリで機嫌も良く、演奏が終わると「Fantastic!」「Wonderful!」と
喜んでいた。
そんな盛り上がった"Hymn"で本編が終了。
初日1stでは、ここでMidgeがステージ横のスタッフに「時間ある?」と尋ね、
スタッフの「ないよ。」とのやり取りがあり、急遽、時間がもったいないので
楽屋に戻らずにステージにそのまま残ってアンコールを演奏するとの説明が
あった。初日2nd、2日目1stでも同様の説明がされたが、何故か、最終公演の
2日目2ndでは忘れてしまったようで、そのまま次のアンコール曲を始めて
しまったので、最終公演のみ観た方はアンコール無しと思われたようである。
また、これも最終公演のみであるが、アンコール前に、素晴らしい4公演、
素晴らしい東京での時間に感謝し、すぐにまた戻ってきたい、というようなこと
を言っていた。
そのアンコール曲はといえば、名曲中の名曲"Dancing With Tears In My Eyes"
だった。ソロではULTRAVOXのライヴ・ヴァージョンと異なり、同曲をスロー
テンポのギターソロで弾いてから本編を開始していた。また、アドリブで
2日目2ndのみ観客に大合唱してもらうようサビの部分を数回長く演奏していた。
最後のULTRAVOX曲の4連発に盛り上がりは最高潮に達してライヴは終了した。
最後にはMidgeの口から「ドウモアリガトウ」、「サヨナラ」と日本語まで飛び出した。
あまり盛り上がらなかった前回の14年前の最後の言葉が「もう来ないよ」くらい
の意味だったかもしれない「See you 14 years」だったのに対し、今回は、
またすぐに来たいとの意思表示で、Midge自身の手応えの違いも明らかだった。
私自身も力の限り声援を送って燃え尽きることができた大満足の来日公演だった。

さて、今回の来日公演のセットリストであるが、写真はMidge Ureの足元の床に
4ステージの間、ずっと貼られていたものである。



実は、4ステージともこの紙のセットリストの通りには演奏されていない。
実際の演奏曲は、初日の9/23(月・祝)1st、2ndは"Answers To Nothing"が
未演奏、2日目の9/24(火)は"One Small Day"の位置を"Breathe"と"Brilliant"
の間に移動、となっていた。では、Midgeとバンドのメンバーは何を見て
演奏していたのか?という疑問が残る。(笑)
実際のセットリストは下記の通りである。

Setlist:

[Midge Ure Japan Tour 23/09/2013 1st & 2nd Setlist ]

01. I See Hope In The Morning Light [Pure/Midge Ure]
02. Dear God [Answers To Nothing/Midge Ure]
03. Call Of The Wild [Single Release/Midge Ure]
04. Fade To Grey [Visage/Visage]
05. No Regrets [Single Release/Midge Ure]
06. One Small Day [Lament/Ultravox]
07. Supernatural [B-Side of Single "Cold Cold Heart"/Midge Ure]
08. Breathe [Breathe/Midge Ure]
09. Brilliant [Brilliant/Ultravox]
10. If I Was [The Gift/Midge Ure]
11. Vienna [Vienna/Ultravox]
12. Love's Great Adventure [Single Release/Ultravox]
13. Hymn [Quartet/Ultravox]
-----Encore-----
14. Dancing With Tears In My Eyes [Lament/Ultravox]



[Midge Ure Japan Tour 24/09/2013 1st & 2nd Setlist ]

01. I See Hope In The Morning Light [Pure/Midge Ure]
02. Dear God [Answers To Nothing/Midge Ure]
03. Call Of The Wild [Single Release/Midge Ure]
04. Fade To Grey [Visage/Visage]
05. Answers To Nothing [Answers To Nothing/Midge Ure]
06. No Regrets [Single Release/Midge Ure]
07. Supernatural [B-Side of Single "Cold Cold Heart"/Midge Ure]
08. Breathe [Breathe/Midge Ure]
09. One Small Day [Lament/Ultravox]
10. Brilliant [Brilliant/Ultravox]
11. If I Was [The Gift/Midge Ure]
12. Vienna [Vienna/Ultravox]
13. Love's Great Adventure [Single Release/Ultravox]
14. Hymn [Quartet/Ultravox]
-----Encore-----
15. Dancing With Tears In My Eyes [Lament/Ultravox]

(カッコ[ ]内は収録されているオリジナルアルバム)



演奏時間は、初日が約67分、2日目が約77分だった。

セットリストを1999年と比べると、前回はアルバムBreatheのツアーだった
ためBreathe収録曲が7曲多かったが、今回はタイトル曲のBreatheのみとなり、
代わりにULTRAVOXや他のソロの曲が入っていた。
但し、序盤にソロ曲を、終盤にULTRAVOX曲をそれぞれ多めにもってくる
基本的な流れは大きく変わっていないセットリストといえる。
ちなみに、1曲目と最後の曲は1999年も今回も同じであった。
演奏されたULTRAVOX曲の特徴といえば、ULTRAVOXのライヴでのMidge Ureの
担当は、(1)ヴォーカル+ギター、(2)ヴォーカル+キーボード、
(3)ヴォーカルのみ、(4)キーボードのみ、と4パターンがあるが、
"One Small Day"、"Brilliant"、"Love's Great Adventure"、"Hymn"、
"Dancing With Tears In My Eyes"は(1)、"Vienna"は(3)に近い(2)と、
Midgeがヴォーカル+ギターに固定された今回のソロバンドの編成でも再現
しやすい曲が多く選ばれていた。そのため、ソロライヴでの再現度も高かった
と思う。


以下、個人的なことも含めて気づいたこと等を書いてみる。

・Midgeの衣装は1999年はパーカーであったが、今回は、スーツにネクタイだった。
 スーツは初日と2日目で変え、ネクタイは1stと2ndで変えていたので、
 4公演ともスーツとネクタイの組み合わせは全て違っていた。

・物販は、Ultravox 1種、Midge Ureのソロ3種の計4種でいずれもサイン入り
 だった。Ultravoxは再結成後初のスタジオアルバム"Brilliant"。
 Midge Ureのソロは、2013年1月のシカゴ公演のライヴアルバム"Live InChicago"、
 ベスト盤"The Works"、レアトラック集"Little Orphans"。
 飛ぶように売れ、初日1st後には"Little Orphans"以外は売り切れとなり、
 初日2ndには全て売り切れとなった。補充は無く、2日目は物販無し。
 前回の客入りのこともあり、あまり持ってこなかったのだろうか。
 全て所有していたので、(後述の)サイン会があると思い購入しなかったが、
 結局サイン会は無く、今となっては1枚くらい買っておけばよかったと後悔。
 

・Midge Ureが使っていたギターはVintage社のV100MRPGM。
 2日目の途中、1曲だけ黒いSGも使用していた。
 ピックはアメリカのメーカーHERCOのFLEX 75という市販のもので
 専用デザインではなかった。
 

・日本に来る前の4月にオーストラリアでもソロツアーをやっているが、
 ビルボードライヴ東京よりも持ち時間が多かったようで、19曲を演奏している。
 日本では演奏せずオーストラリアのみで多く演奏した曲は、ソロの
 "Just For You"、"Man Of The World"、"Cold Cold Heart"、Thin Lizzyの
 カヴァー"The Boys Are Back In Town"の4曲。
 是非聴いてみたかった。

・初日はBrilliant TourのツアーTシャツ、2日目はReturn To Eden Tour 2
 のツアーTシャツを着ていったところ、初日はライヴ途中の"Brilliant"の
 曲紹介のところでMidgeがTシャツを指差してくれた。
 2日目は1stステージに登場したMidgeがすぐに気付いて指差してくれた。
 どちらかというと、2日目は「君たち、また来ているの!?」という感じ
 だったが。(笑)
 他にも全公演をツアーTシャツを着て観ている方がいらっしゃって、
 話しかけたら、Return To Eden Tour、Brilliant Tourを観に行かれた方
 だった。同じ困難を乗り越えて海外まで観に行った同志として嬉しかった。
 

・心配された観客の入り具合は、初日は祝日ということもあり、1st、2ndともに
 ほぼ埋まっていた。2日目は平日ということもあり、1st、2ndともに
 やや空席が目立ったものの、十分に健闘したほうだと思う。
 また、どのステージも観客は途中から立ち上がって観ており、初日1st、
 2nd、2日目1stは1階フロアは総立ちだったものの、2日目2ndのみは1階フロア
 の後ろ半分は立っている人がほとんどおらず、前の3回とは明らかに客層
 が違っていた。この回は招待チケットが多く出ていたのではないかと推測する。

・Midge、バンドメンバー、スタッフのtwitterやfacebookの情報によると、
 日本に滞在したのは、9/21(土)9:00頃〜9/25(水)12:00頃の4泊6日の日程
 だったようである。食事はうどんや焼き鳥等を食べており、特に焼き鳥は
 気に入ったとのこと。観光はお祭りを観に行き、御神輿の様子を撮影した
 動画や、出店で買った焼き鳥をビール瓶のケースをテーブルにしてメンバー
 が食べている姿等も公開されていた。
 また期間中はビルボードの企画で、ゲームデザイナーの小島秀夫氏の
 オフィスも訪ねていた。

・小島秀夫氏がMidge Ureの大ファンであることから、Midgeと小島氏が
 手紙をやりとりする「オープン・レター・プロジェクト」や、Midgeが
 小島氏のオフィスを訪問しその様子をレポートする「japan(finds)」等の
 企画が組まれ、Midgeの露出度も上がり、来日公演が盛り上がった。
 小島氏には感謝。
 「オープン・レター・プロジェクト」でのメールのラリーは、
 小島氏→Midge→小島氏→Midgeの各2回ずつだった。その中で、Midgeは
 「そうだ、いつか一緒になにかできるといいね。僕の音楽をヒデオの
  ゲームに入れてみたりさ。すごく面白そうだと思わないか?なんだか
  ワクワクしてきたよ。」と、今後のコラボレーションの可能性についての
 発言があった。
 
・サイン会は残念ながら今回は無かった。ライヴ終了後にMidgeがステージ
 から楽屋に戻るまでの通路にて、サインをしてもらえたラッキーな方も
 多かったようである。私はスタッフにお願いしてMidgeにサインをいただいた。
 せっかくなので、サインは2009年のReturn To Eden TourのUK Brighton公演
 を観に行った際に楽屋で一緒に撮ってもらった写真にしてもらった。
 (参考: 2009年 Return To Eden Tourの楽屋での様子。) 
 

長くなったので、そろそろ終わりにする。
自分としては、盛り上がらなかった1999年のような惨劇は繰り返さないよう、
とにかく自分なりに盛り上げることに重点を置いてライヴを観ることにし、
ファンとしての応援は出来る限り頑張ったつもりである。それがどれだけ
力になったかわからないが、Midgeが今回2013年の来日公演での盛り上がりに
本当に喜んでくれていることがわかったのが嬉しかった。
今回のMidge Ure来日公演は、ソロではなくULTRAVOXとしての来日を希望し、
ULTRAVOXの曲をどれだけ演奏するか、またその再現度に注目した人が多かった
と思うが、ミッジ・ユーロのギターの上手さやソロ曲の良さを再認識した
ライヴでもあったと思う。
今回の来日公演の成功は、今後のソロとしての再来日やULTRAVOXとしての来日
に繋がったのではないかと思う。
私はビルボードライヴ東京のライヴを観に行くたびに、アンケートの「今後
公演を観たいアーティスト」の欄に、馬鹿の一つ覚えのように「Midge Ure」、
「ULTRAVOX」と書き続けてきたが、そんなファンの希望を実現させてくれた
ビルボードライヴ東京には本当に感謝したい。


【参考】
1999年5月4日 Midge Ure来日公演@スイートベイジル139 LxIxVxE Report
2009年4月 ULTRAVOX Return To Eden Tour観戦 英国旅行記
2012年9月 ULTRAVOX Brilliant Tour観戦 英国旅行記

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