KAYAK LxIxVxE Report
2004.5.16 De Boerderij, Zoetermeer, The Netherlands


投稿者: Yayoiさん (2004.5.23執筆)


この春KayakはMerlin Showと通常ショウの2セットでオランダをサーキットしていましたが、5月16日のオランダのZoetermeerでの通常ショウに行ってきました。
Merlin showでは途中に休憩を挟んだ2部構成でしたが、通常ショウの方はオランダ各地の地元バンドをサポートに起用し、Kayak本体のショウは休憩無し。この日のサポートはFor Absent Friendsがつとめました。私はオランダ人としては小柄な友人と、ほぼ真ん前の最前列をキープ。

さて、お目当てのKayakです。まずはセットリストを。

Kayak at De Boerderij, Zoetermeer, The Netherlands, 16 May 2004

1. Close to the Fire
2. Miracle Man
3. Two Wrongs
4. Lost Blue of Chartres
5. Spetters
6. Periscope Life
7. Sweet Revenge
8. Merlin
9. When the Seer Looks Away
10. Branded
11. The Purest of Knights
12. Friendship and Love
13. At Arthur's Court
14. Niniane
15. The Last Battle
16. Mammoth
17. Winter Time
18. Starlight Dancer
19. Ruthless Queen
20. Chance for a Life Time
アンコール:Full Circle


Merlin Showではセットリストから落ちているClose to the Fireでスタート。この曲はオープニングにぴったりで、さっそく会場も盛り上がります。
ステージには左からJoost (G)、Cindy (Vo)、Bert (Vo)、Bert (B)、Rob (G & Vo)、後方にTon (Key)とPim (Ds)。ちなみにTonは昨年のCamel欧州ツアーでのKurzweil1台、Roland2台、Korg1台というセッティングに加えてハモンドも使っていました。

実はバンドはライヴ前にTonがライン・チェックをしただけで、バンドとしてのサウンド・チェックはしていないという余裕ぶりで、最初の数曲はそれもあってか各メンバーがミキサー卓にいろいろ合図をしていましたが、特には問題もなく最初からバランスの良い音です。初めて見るCindyは、いやあ、かっこいいですねえ。華もあるし。VoのBert HeerinkとRobはメンバーの中で一番「ロッカー」のオーラを振りまいている人々ですが、特にBertはいまやバンドのフロントマンとして、本当にいきいきしている感じです。Robはなんというか、クールな感じ。彼は実はバンドで最年長らしいのですが、本人は意外と小柄で、ステージで非常に大きく見える人でもあります。

ショウの中盤には"Merlin"からの曲のセクションがあったのですが、思ったより曲数が多かったですね。このセクションでは、改めてBert & Cindy、またはRob & Cindyの素晴らしいデュエットが堪能できました。後半では、MammothでRobが異様に息の長いヴォーカルを聴かせ、それをCindyがちょっかいを出してなんとか止めさせようとして客席を沸せます。そしてやっぱり盛り上がるStarlight Dancer! アンコールのFull Circleは、もしかしてキーが高かったのだろうか? Cindyが自分のパートを歌い切ると、Joostとかに「ああ、うまくいってよかったわ〜、ホッとしたわ〜」という感じで話して(?)、その後Tonの所で何やらからかっていたようで、Tonが笑っているのも目撃してしまいました(これは、ポーカーフェイスのTon先生としてはけっこう珍しい)。

Merlin Showでも演ってくれたLost Blue of ChartresやRuthless Queenも本当に美しいかったけど、個人的にはPeriscope Lifeでキレました(^_^;)。とにかく曲も良いし、演奏も素晴らしいし、楽しかったなあ。バカテク・ミュージシャンの技巧に酔いしれるのもいいかもしれないけど、やっぱりライヴは楽しくなくっちゃあ。そういえばKayakが始まる前、私達がステージ前に微妙にスペースをあけて立っていたら、後ろにいた180cm超級のおにいちゃんに「前に入っていい?」と聞かれてしまいました。んまー、自分より20cmぐらい小さい女性陣の前に入ろうなんて、なんて性根の腐ったヤツ!と、友人が憮然として「イヤ」とはねつけたのですが…。ショウ後、さらに後方で観ていた友達の話によると、問題のおにいちゃん、ショウ中、完全にイッちゃって、ヘドバン状態だったらしいです(笑)。

それにしても、こういうライヴを観ると、本当にバンドは今いい状態で、のってるんだなーと思います。これからレコーディングするはずの新譜、そしてそれをひっさげたツアー(来年の春ぐらいか?)を楽しみにしたいです!


Ton and Cindy Rob Vunderink

Cindy and Bert Heerink Rob Vunderink

Ton and Cindy Ton and Cindy

Photo: yayoi
(写真提供: yayoiさん)





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